アクアリウムは凍えない

アクアリウムを前進させるブログ

上から降ってきたものをそのまま自分のものだという人たち

 

 

私は格闘ゲームが好きです。

そんなに強くないですが、現在はストリートファイター5というゲームを好きでやっています。(ストリートファイターシリーズの最新作。ps4などでプレイできる。ゲームセンターでのアーケード稼働は今のところしていない。)

ストリートファイターというゲームは、現在の格ゲーシーンにおいて無くてはならないものだし、格ゲーの歴史はストリートファイターの歴史でもあります。

よってストリートファイター無しに格ゲーは語れませんが、同じように、ストリートファイターを語る上においても、ある人物のことを欠かすことが出来ません。

 


梅原大吾という人です。

日本人初のプロゲーマー、という肩書きでよくメディアなどで紹介されています。

世界各国の大会に出場し、華のあるプレイをするため、国内外問わずファンが非常に多いプレイヤーです。

格ゲーを嗜む私も、例に違わずこの人が好きです。

 


なぜ好きか?

前述のように、華のあるプレイをする。とか、あっと驚くことをしてくれる、という理由も勿論ありますが、私が一番尊敬しているのはそこではありません。

 


私が尊敬するのは、彼が間違いなくファーストペンギンだからです。

 


彼は幼少のころから父親に、「何かの一番になれ」と言われていたそうです。

途方もないことに聞こえますが、それが梅原家の教育方針だったのでしょう。

そのせいか、小さい頃は周りと一緒にガキ大将をやっていた彼も、成長するにつれ周りとつるまなくなったと言います。

周りに熱中できるものが無かったのもあると思いますが。

 


そんな中、ゲームセンターという場所を見つけます。ストリートファイターとの最初の出会いです。

夢中になってやり込んだと言います。やっと熱中できるものを見つけました。

単純に楽しかったのでしょう。ゲームセンターの人たちも、学校の先生のような所謂大人、とは一線を画していたそうです。彼にはそれが新鮮で、学びがとても多かったのだと思います。

彼のルーツは間違いなくここにあります。

 


結局何が言いたいのかというと、彼は幼少のころから、自分で選択と決定をしていたということです。

普通の子供は、友達とか親とか先生とか、周りから影響を受けて受動的に自分の意思決定をします。

例えば、周りがサッカーをやっているから自分もサッカーをする。

親がピアノをやれと言ったからピアノをやる。という風にです。

これは上から降ってきたものを、そのまま受け入れているだけです。そこに自分の考えは介入していません。

 


一方、彼は違います。

それが「何かの一番になれ」と言われていたからかどうかは定かではありませんが、周りを見て自分のやることを決める、ということをしていません。

たまたま出会ったストリートファイターに魅力を感じたから、これならば一生懸命やりたい、と自分で意思決定をしています。

 


これは凄いことだと思います。

ファーストペンギンになるには、上から降ってきたものを受け入れるだけではなれません。

彼が今も尚、格ゲー業界のトップに鎮座しているのは幼い頃から、自分で意思決定をしてきたからなのではないかと感じるのです。